(9)水中CCDカメラの製作

 以前から水中写真を撮る夢を持っていたのですが、なかなか実現しませんでした。デジカメやビデオカメラの水中ケースは売っているのですが、これだと自分も一緒に水中へ潜らなくてはいけません。水中が怖いのでとても実現不可能です。何とかカメラ部分だけを水中に入れて撮影出来ないか考えていたのですが、最近は小さなCCDユニットが安く売られているので、これを使用する事にしました。デジタルビデオカメラのアナログ入力につなぐと、見事にビデオ撮影が出来ました。

CCD1   CCD2

 これがCCDカメラのユニットです。秋月電子の通販で8750円で手に入れました。1/4インチ、25万画素なので、画質的にはちょっと良くないのですが、価格と小ささでこれを使用する事にしました。コードの赤にDC12V、黒にGND、白にビデオ入力をつなぎます。黄色のコードは未使用です。
2204ケース1  穴開け1
 カメラを入れる防水ケースが一番悩みました。なかなか良い物が見つからないのですよね。ピント合わせの事もあるので、フタが開け閉め出来るのが条件ですし・・・・
 そこで登場したのが、今までアカムシ入れに使っていたスチロールケースです。東急ハンズで200円程度だったと思います。ずっと使っていたものなので、かなり汚れています。このケースの底面にまずはレンズが通る穴を開けます。マジックで記しを付けて、ドリルで穴を開けていきます。リーマーで強引に大きくすると、ひび割れする危険性があるので、面倒ですが、沢山の穴を開けてニッパーで切り取り、凸凹は鉄ヤスリで削って滑らかにしました。

フィルター  2204フィルターばらし

 これは、ケンコーのL40Cと言う直径43mmのフィルターです。ちょうど余っていたので、これをケースの前面に貼り付ける事にします。フィルターの内側にバネのリングが入っていますから、これをとがったもので、引っ張り出すと、右上の写真のように簡単にバラす事が出来ます。このガラスの部分だけを使用します。

穴開け2  フィルター接着

 左上写真は穴開けが完成したケースです。縁はちょっと凸凹していますが、機能に問題は無いので気にしない事にします。
右上写真のように、この穴の前面にフィルターガラスを接着してしまいます。セメダインXをたっぷりと使い、絶対に水漏れしないようにします。この穴の中にCCDカメラのレンズをセメダインXで接着してしまいます。ここで失敗したのは、レンズをすぐに接着してしまった事。この日は湿気があったのでしょうか。こんな狭い範囲の空気ですが、温度差ですぐに結露が出てしまいます。ドライヤーを当てて空気を乾燥させてから接着した方が良いかもしれません。

421CCD2  421電池

 左上は突然に完成写真になってしまいましたが・・・・2芯のシールドケーブルをフタに穴を開けて通し、セメダインXをたっぷりと塗ってシールします。コードをハンダ付けしてビニールテープで巻いておきましょう。今回は3m程度のケーブルにしました。CCD基板は簡単に回転してしまいますので、発泡スチロールを入れて動かないようにしています。フタは以前アカムシ入れに使っていた時に水漏れした事があり心配です。ネジの部分に水道工事で使う白いシールテープを沢山巻き付けて、これで防水効果を高めました。フタをするまえに、実際にデジタルビデオにつないでみて、ビント合わせをしておきます。対象が何かによって違いますが、小魚を撮るなら、10cm程度の所にピントを合わせます。
 右上写真は、バッテリーです。アルカリ電池ではもったいないので、単三型ニッカドを使います。これなら充電出来るので経済的です。電圧は12Vですから、ニッカド電池は10本使います。4本と6本の電池ケースしか無かったので、この二つを輪ゴムで束ねて、直列つなぎにしました。小さなスイッチも付けて、スナップをはずさなくても電源が切れるようにしました。黄色いRCAプラグにはビデオ信号が来ていて、デジタルビデオにつなぎます。
竿受け  421ccd
 さて、完成したCCDカメラをどのように取り付けるかが問題です。ある程度角度なども変えたいし・・・辺りを見渡すと、左上写真のような個人の方が作ったヘラブナ用の竿受けがありました。クリップで挟むようになっています。竿受け部分はアルミを切り出してあるので簡単に形が変えられます。
 これを少し広げて、ここにCCDカメラを載せて、ナイロン釣り糸で縛り付けたのが右上の写真です。フタからの水漏れが心配だったので、自己融解性の黒いテープも巻いてあります。糸で縛り付ける前に実際につないで、デジタルビデオで画像を見てみましょう。画面の上下を決めて印を付けておかないと、後から水平を取るのは大変です。
CCDセット2  421CCDセット1
 実際に使用する状態は左上のようになります。ヘラ用のアルミ製竿掛けです。これは仕舞い寸法が1m位、伸ばした時1.8mになります。CCDカメラは右上のようにクリップで竿掛けを挟むだけです。ケーブルは邪魔にならないように、所々でビニールテープで止めておきましょう。
ビデオ接続  421水槽撮影
 左上は、SONYのPC-100と言うデジタルビデオにつないだ所です。アナログ入力をつなぐには専用コードが必要なので、ゴチャゴチャします。RCAプラグはオス同士になってしまいますので、メス-メスの接続アダプターが必要です。この状態では、音が入りません。マイクが必要になりますが、これはそのうちに作ろうと思っています。
 右上は自宅60cm水槽に入れて試験をしている所です。水中から魚を見るのはまた変わっていて面白いものです。この時は大きな魚用にピントを遠くしてあったので、水槽の魚だとほとんどがピンぼけになってしまいました。いちいちフタを開けないとピント合わせが出来ないのがちょっと困ったところです。幸いに水漏れはありませんでした。
 このカメラによる画像はムービーの部屋を見て下さい。

428枠1  428枠使用中

 CCDカメラの固定に糸を使ったものでは、自由が効かないので、後日もっと便利なカメラ保持具を作りました。クリップは前回と同じ文房具用のものです。ホームセンターに売っているステンレスの平板を手で曲げて、ケースの曲率に合わせます。ちょっと短かったので、半分に切った平板をつないであります。ネジで締め付けられるようにしてあります。右上のように取り付ければOKで、簡単にはずす事が出来ます。ピントの位置を変える度に、水平もズレてくるので、こうして頻繁にはずせる工夫が必要です。
 1.8mの竿掛けでは短い場面もあり、また隙間から中に水が入って気分が良くないので、今は、4.5mの磯で使う網の柄を使っています。これならかなり遠くにいる魚の前まで、カメラを持って行く事が出来ます。これから色々な魚たちの水中ビデオを撮るのが楽しみです。

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