一般に体脂肪と一まとめに言われていますが,脂肪の分布の仕方によって,皮下脂肪と内臓脂肪に分けられます.
内臓脂肪は文字通り,腹腔内臓器の周囲に脂肪が貯まるものです.
1)内臓脂肪と皮下脂肪

2)内臓脂肪型肥満を疑う場合
1)男性で腹囲85cm以上,女性で90cm以上の場合
2)お腹が出ているのに,皮下脂肪を少ししかつまむことが出来ない(横になってお腹をたるませないで調べます)
3)血中のコレステロール,中性脂肪,尿酸,血糖値など,あるいは血圧が高めである
4)中年以降であり,リンゴ型(上半身肥満)の体形である
以上のうち,一つあるいはそれ以上の項目があてはまる人は内臓脂肪型肥満の可能性が高く,検査をした方が良いでしょう.
3)男女の脂肪の付き方

4)MRI画像の例
| 64歳男性で,内臓脂肪が非常に多い例です.
BMI27.5(肥満1度)
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| 45歳男性で,内臓脂肪が少ない例
内臓脂肪面積19平方cm 皮下脂肪面積51平方cm 内臓脂肪も皮下脂肪も少なく,非常に痩せた方です. |
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| 22歳女性.
内臓脂肪面積は少なく,正常範囲です. 皮下脂肪面積が多い事が良くわかります. |
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5)隠れ肥満

この人のBMIは21で,ほぼ理想的な数値です.外見だけでみれば,丁度良い体形ですから,今のままの生活で良いですよとお帰りいただくところです.しかし,MRIを撮ってみると,
内臓脂肪面積152平方cmで,明かな内臓脂肪型肥満肥満でした.
このように,外見上は太っておらず,BMIも正常なのに,内臓脂肪型肥満の方を「隠れ肥満」と呼びます.普通では発見されませんから,生活習慣病がかなりひどくなってから,医者にかかり,そこで初めて肥満に気付く事になります.もっと早く発見して,生活習慣を改めていただければ,病気にならなかったかもしれません.
こういう場合に,内臓脂肪検査がもっとも威力を発揮します.