<臓器別ドックについて>
人間のからだは,沢山の臓器から構成されています.現在,健康診断や人間ドックで身体のいくつかの臓器については定期的に検査し,異常を発見する事が可能です.しかし,検査しきれない臓器も多数あります.当センターでは,MRI(磁気共鳴診断装置)を使用して,脳・頸椎・腰椎・子宮・卵巣・膝関節・股関節などの臓器別ドックを行っております.MRIは放射線を使いませんから被曝という副作用がなく,誰でも安心して検査が受けられます.
(脳ドックは現在休止中です。)

検査費用 : 30,000円(消費税別)

【臓器別ドックの種類】

 現在,身体の中の断層像を見る方法としては,X線CT,超音波,MRIが主なものです.X線CTは放射線を使うため,被曝があり,健診には向いていません.超音波は手軽に検査が出来ますが,主観的な面があり,画像は素人が見ても理解出来ない事が多いと思われます.MRIは軟部のコントラストが明瞭であり,見易い画像が得られます.MRIが特に有用である臓器に付いて以下にまとめました.

1)頸椎
 頸椎はMRIで良く見える部位の一つです.

頸椎T2     頸椎tra
 MRIでは,診断のために,色々な方向から,様々な撮り方をしています.左の写真はT2と呼ばれる条件の矢状断像です.白い矢印で示した椎間板が後方へ突出していますが.これがヘルニアです.
 右の写真では,左と同じ症例で,ヘルニアのある椎間板の横断像を見たものです.ヘルニアは矢印のように正中部で突出しており,頚随を少し圧迫しているのがわかります.
 

2)腰椎
 腰椎もMRIが有用な部位です.腰痛を持っている方は非常に多く,その原因も様々ですが,MRIは,椎間板の変性やヘルニアの検出に優れています.

腰椎正常    腰椎ヘルニア
 左の写真は腰椎の矢状断像で正常の症例です.椎間板は白く見えており,変性が無い状態です.右の写真では,三つの椎間板の色が悪く,変性している事が分かります.また,矢印で示した後方に飛び出している部分がヘルニアです.

3)子宮・卵巣
 骨盤部は呼吸の影響も少なく,MRIが綺麗に撮れます.子宮・卵巣は超音波でも検査されますが,MRIは細部まではっきり写り有用な検査です.子宮・卵巣は同時に写ります.卵巣は特に病気があっても症状の出にくい部位ですから,ドックが有用と考えられます.

筋腫    デルモイド
 左の写真は下腹部の矢状断像です.子宮は著明に種大しており,内部にある大きな腫瘤は子宮筋腫です.
 右の写真は,子宮は前方に見えており,その後方に白く見える大きな卵巣の腫瘍があります.これは主に脂肪で出来た腫瘍であり,デルモイドと呼ばれる良性腫瘍です.

4)膝関節
 膝関節はMRIの非常に良い適応部位です.今まで,関節鏡でないとわからなかった,内部の構造が明瞭に描出されます.十字靱帯・半月板・側副靱帯・軟骨などの損傷の検出に優れています.

半月板   PCL
 左の写真は膝の矢状断像で白い矢印で示したものは,半月板の中にある白い線状の部分です.これが半月板損傷です.
 右の写真は正中付近の矢状断像です.斜めの黒い帯は前十字靱帯で,正常です.白い矢印は後十字靱帯で,全体の色が白っぽくなっており,損傷を示しています.

5)股関節
 股関節の疾患はあまり多くありませんが,MRIの対象になる主なものは大腿骨頭壊死で,早期発見が可能です.

股関節正常  壊死
 左の写真は股関節部の冠状断像です.両側の股関節が同時に描出できます.大腿骨骨頭は綺麗に見えており,正常の症例です.
 右の写真は両側の大腿骨骨頭上部に変形と色の異常があり(矢印),骨壊死と判定できます.特に左側が明瞭です.この画像では右の坐骨にも黒い部分があり,障害と考えられます.

6)その他
 MRIは撮像時間が長いため,拍動や呼吸の影響を受ける部位の写真は綺麗に撮れません.よって肺・心臓・腹部の検査はあまりお勧めしません.また,食道〜大腸までの消化管はうまく写りません.
 

<当センターのポリシー>
 当センターの臓器別ドックは,人間ドックとしては簡易ドックに当たります.付加的な血液検査,その他の測定を省き,MRI検査のみに特化する事で,経費を抑えて妥当な価格設定が可能となっています.あくまでも人間ドックの付加的な位置づけですから,人間ドックは各自お受けになるようにお願い致します.治療が必要な疾患が見つかった場合は,当センターでは,治療は出来ませんので,紹介状をお書きいたします.
 

【検査の予約および注意事項】

 MRI検査は全て予約制です.検査を希望なさる方は,042-726-2129(受付時間 月〜土 AM9:30〜PM5:00)に電話をして1週間程度先の都合の良い日時を決めて下さい.どの臓器の検査を受けるのかをはっきり伝えて下さい.キャンセルは出来るだけ無いようにお願い致します.

MRIは無痛で安全な検査ですが,検査室内は高磁場になっていますから,メガネ・ヘアピン・入れ歯・装飾品・エレキバンなどの金属物は持ち込めません.時計・キャッシュカード・テレホンカードなどは使用不能になってしまいますので御注意下さい.
 また,次の項目に該当する方は,検査ができません.
・心臓ペースメーカーを装着している.
・脳動脈瘤クリップを付けている.
・妊娠早期(16週以前)か,妊娠の可能性がある.
 

【MRIドック検査の手順について】

1)予約時間の15分前には来院し、受付をして下さい.
2)受付で問診票を渡しますので記入し待合室でお待ち下さい.
3)名前を呼ばれましたら前室へお入り下さい.
4)ヘアピン・メガネ・補聴器・アクセサリー・入れ歯・時計・各種のカード・小銭などの金属物は、はずしてロッカーにしまって下さい.服に金属物が付いている場合は検査衣に着替えていただきます.(充分に注意して確認しておりますが,カードや時計が使用不能となりましても当センターでは責任を負い兼ねます)
5)検査担当者の指示に従いMRI検査室へ入り、検査ベットに横になって下さい.撮影する部位にはコイルと呼ばれる筒をセットします.
6)ベットが移動し装置に入っていただきます.MRIは無痛で安全な検査ですから、ゆったりとした気持で横になっていて下さい.検査担当者とは、いつでも会話できるようになっていますから御安心下さい.
7)検査が始まると工事現場のような騒音がします.検査は20〜40分程度で終わりますから、体を動かさないようにしていて下さい.音が我慢出来ない方には耳栓(1組50円)も用意してあります.
8)検査の結果は一週間程度で郵送します.

★MRIは非常に精密な装置ですから突然に故障して検査ができなくなることもありえます.その際は検査日の変更にてご容赦下さいますようお願い申し上げます.
★予約時間に遅れた場合は長時間お待ちいただくか、他の日に変更していただく事になりますのでご注意下さい.
★都合により来院できない場合や時間を変更したい場合は、なるべく早くご連絡下さい.

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